信州百魂
vol.15 天狗の山 飯縄神社と十三仏縁起
快晴が続く6月。
長野市の住民は知らない人がいないんじゃないかと思われる、「飯縄山」
長野市のシンボル。
地元の人間は誰でも1回は登ったことがあると思われる山。
学校登山も盛んで今日もすれ違った。
もちろん、自分も小学生の頃登った。
今までで何回登ったのだろう・・・
意外と普通の人は大人になると登らなくなる。
実は、結構見どころの多い山だ。
北信五岳の1座。
麓の森は美しい。
1917mあり、7合目位から森林限界を突破し、景色は良い。
古くから、修験道、天狗伝説があり、飯縄三郎天狗にいつか出会うんじゃないか・・・
そんな雰囲気がある。
頂上には飯縄権現があり天狗信仰を感じる
吾は是れ、日本第三の天狗なり。
願わくは此の山の傍らに侍し、
権現の慈風に当たりて
三熱の苦を脱するを得ん。
須らく仁祠の玉台に列すべし。
当山の鎮守と為らん。
麓から飯縄13仏縁起があり13体の石仏が登山道に安置されている
十三仏とは、死者の七十七日の至三十三回忌を司る仏なり。
不動明王釈迦如来 文殊菩薩 普賢菩薩 地蔵菩薩 弥勒菩薩
薬師如来観音菩薩 勢至菩薩 阿弥陀如来阿ゆら如来 大日如来 虚空蔵菩薩
180年以上前に作られたようだ。
味のある石仏達を拝みながら、山頂を目指す。
普段毎日家から、眺め、たまに登る。
住み慣れた家と心の山。
普段、あまり気にしていないが・・・
とても素晴らしいことである。